歯周病にかかっていると糖尿病が悪化しやすい?理由と歯科治療について
皆さん、こんにちは。
和歌山市 JR紀勢本線宮前駅 徒歩8分の「わだ歯科クリニック」です。
歯周病菌はインスリンの働きを阻害してしまう物質を作ってしまうため、糖尿病と関連性があります。
歯周病を治療すると血糖値が改善されることもあるため、糖尿病を発症した方、糖尿病になりそうな方は歯周病治療を行うことが大切です。
今回は、歯周病と糖尿病の関連性についてわかりやすくご紹介します。
歯周病菌はインスリンの働きを阻害する物質を作る
糖尿病は、ご存じの方も多いと思いますが「インスリンが上手く作用しないことが原因で血糖値が高くなる病気」です。
歯周病が悪化すると、歯周病を引き起こす細菌が全身に回り、インスリンの働きを阻害する物質を作ってしまうため、血糖コントロールが難しくなります。
インスリンは糖分の分解や抑制、脂肪の合成や分解に使われる物質です。血糖と脂肪に作用します。
糖尿病になりかけている方は、歯周病や糖尿病にならないように食生活の見直しや適度な運動が必要です。
また、健康診断で内臓脂肪や体重、血糖を指摘された場合は、歯科治療も含め、生活や全身の健康の見直しをするようにしましょう。
歯周病は糖尿病の合併症ともされている
歯周病は糖尿病の合併症であるといわれています。
糖尿病により高血糖の状態になると、免疫力が低下して、歯周病菌に負けてしまうため歯周病が進行するのです。
糖尿病が発症した患者さんに歯周病治療を行うと、糖尿病に関連する「HbA1c」が改善されることがわかっています。
歯周病を治療すればインスリンの作用が妨害される機会が減り、正常な働きができるようになるため、血糖値が下がって糖尿病の改善につながるのです。
既に糖尿病を発症している場合は、定期検診と毎日の歯磨きを欠かさずに行いましょう。
参考:e-ヘルスネット「口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連」(厚生労働省)
歯周病の歯科治療について
初期の歯周病の歯科治療は、定期検診の時のお口のクリーニングとご家庭でのセルフケアで様子を見ていきます。
しっかりと汚れを落とし、きれいなお口をキープすることで、歯周病は少しずつ改善しますのであきらめずに治療を続けることが大切です。
歯周病が重症化してしまい、歯ぐきの奥深くまで進行してしまった場合は、外科手術や再生治療を行います。
悪化する前に歯周病の進行を止めましょう。
また、歯周病はむし歯と同様、”感染症の一種”です。
ご家族に歯周病の方がいる場合は、家族みんなで歯周病の予防をされることをおすすめします。
歯周病の治療は糖尿病改善につながる
歯周病と糖尿病には関連性があります。
- 現在、歯周病の症状がみられるけど「まだ糖尿病」までは行っていない方。
- 既に糖尿病を発症されていて歯周病の症状がみられる方
は、念入りにお口のお手入れを行いましょう。
歯周病にかかると、インスリンの働きが阻害され、血糖にも影響が出始めます。
歯周病は糖尿病の合併症とされていますが、まだ糖尿病ではない方も、コントロールできないほど血糖が高くなってしまえば糖尿病と診断されます。
血糖の上昇には歯周病菌の働きも影響しているため、注意しましょう。
和歌山市宮前駅エリアの「わだ歯科クリニック」は、歯周病に関して詳しく、再生治療などの専門的な治療にも対応しています。
歯周病についてお悩みの方は、ご相談ください。