歯のクリーニングで歯周病を予防できる理由は?プロのお掃除とセルフケアの必要性
皆さんこんにちは。
わだ歯科クリニックです。
歯周病は、35~64歳の日本人の8割以上がかかっているともいわれている病気です。
それだけに予防するのは至難の業のように思われがちですが、意外にシンプルな方法でその発症を抑えることが可能です。
例えば、歯のクリーニングを定期的に受けるだけでも、歯周病の発症リスクは大きく低下します。
今回はそんな歯のクリーニングの効果について簡単にご説明します。
歯周病を予防するための歯のクリーニングとは?
歯のクリーニングとは、その名の通り歯のお掃除を意味します。
専門的には「PMTC」と呼ばれ、「専門家による機械的な歯のお掃除」と言い換えることもできます。
つまり、歯医者や歯科衛生士といった専門家が電動のブラシなどの道具を使って、歯を1本1本きれいにお掃除する歯科処置です。
その結果、毎日のブラッシングでは取り除くことができない汚れまできれいに除去できることから、歯周病予防につながっていくのです。
歯ブラシでは取り除けない汚れとは?
歯垢や食べかすというのは、基本的に歯ブラシによるブラッシングで取り除くことができます。
そんな歯垢が石灰化して石のように硬くなった歯石やバイオフィルム、ステインなどの汚れは専門家による処置でなければきれいに取り除くことは不可能といえます。
そして、歯周病菌はこういったしつこい汚れの中や表面で繁殖するものなのです。
3ヶ月に1度のクリーニングで歯周病菌の住みかを奪う
3ヶ月に1回程度の頻度で定期検診を受診すれば、歯周病菌の住みかとなる歯石やバイオフィルムを効率よく除去することができます。
その結果、歯茎に感染を引き起こすほどの繁殖も起こらなくなるのです。
もちろん、自宅でのセルフケアもしっかり行っていることが前提条件といえます。
【セルフケア】歯周病予防のために一日に何回歯磨きが必要?
歯周病を防ぐためには、1日3回以上、食後すぐに歯磨きをするのがおすすめです。
食後は食べ物や飲み物に含まれた糖分をエサとして、お口の中の細菌が活発になるためです。
また、睡眠中はだ液が減ってお口の中の細菌が活動的になるため、寝る前の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。
ただし、磨き残しが多ければ1日3回以上、食後に歯を磨いていても、予防効果は期待できません。
当院を始め、多くの歯科医院では定期検診の際に、適切な歯の磨き方をアドバイスしています。
お一人お一人のお口の状態に合った方法で、しっかり歯垢や食べかすなどを取り除くようにしましょう。
まとめ
歯磨きなどのセルフケアに不安がある場合も、3ヶ月に1回ほど定期検診を受診して、歯のクリーニングを受けることで、歯周病の発症リスクを抑えることができます。
ぜひ定期的な歯のクリーニングで、歯周病菌の住みかとなる歯石やバイオフィルムを効率よく除去しましょう。
歯のクリーニングはむし歯予防にもつながりますので、極めて有用な歯科処置といえます。
わだ歯科クリニックでも、定期検診とともに歯のクリーニング(PMTC)を行っています。
歯の着色も落とすことができますので、ぜひ定期的にクリーニングを受けて、予防につながる、すっきりきれいな歯の状態を取り戻しましょう。